4.シドニー空港~オーストラリアドル両替~ユースホステル

スーツケースに詰め込んだ食料品が不安でしたが、シドニー空港での入国審査はあっけなく通りました。時間帯がよかったのかも知れません。まさにアッという間のオーストラリア入国です。イミグレーションを通過すると、すぐにビザラベルデスクを見つけました。ここでパスポートにビザシールを貼ってくれます。これで、移民事務局に出向く必要がなくなりました。次にトーマスクックのカウンターに向かいます。どうやらまだ営業をしているようです。トラベラーズチェックの一部($500)をオーストラリアドルに両替し、エアポートリンクを使いシドニーシティーに向います。僕が調べておいたことは、セントラルステーション近辺にユースホステルがあるということだけでした。この駅で同じ便になった彼女とは別れました。この子はシドニーシティーより遥か北上した静かな町で友達と部屋をシェアしていたようです。

オーストラリアンフットボール

「これからどうしよう?」時刻は夜中の10時を回っていました。目的地もないまま、30キロもあるどでかいスーツケースを転がしているのです。気の向くまま改札を出ると、右手に鉄橋をくぐるトンネルがありました。トンネルの壁には、地元アーティストによる様々なペイントが施されています。海外を肌に実感した瞬間でもありました。そんなデザインを横目に、ガラガラと大きな音をトンネル内に響かせながら歩みを進めました。トンネルを抜けると明かりもなく静けさだけが漂っていました。シドニーセントラルステーションは南北に長く横たわっています。僕が抜けた改札は、人通りの少ない南の改札だったのです。とにかく早くユースホステルを見つけて、落ち着きたい気持ちでいっぱいでした。

しばらくすると、右肩より微かな光が漏れていることに気がつきます。20段ほどの階段を上がってみると、レールウェイスクエアというユースホステルがありました。僕が知っていたセントラルユースホステルと異なりましたが、喜び勇んでレセプションに飛び込みました。「I'd like to stay here tonight.」、生まれて初めてネイティブに投げかけた言葉です。かなりドキドキしていましたがどうやら通じたようです。宿泊代と相談して四人部屋を借りることにしました。レセプションの方が丁寧に館内の説明もしてくれたようでしたが、何のことかよくわかりませんでした。部屋に入って扉を閉めるとドッと疲れが滲み出てきました。ルームメイトはどうやら外出しているようです。今日はもう何も考えたくありません。倒れこむようにして布団に潜り込みました。


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翌日は正午過ぎに目を覚ましました。またしてもルームメイトは皆外出しているようです。室内はかなり蒸し暑くなっていました。ここオーストラリアでは本格的な夏が始まろうとしていたのです。上半身裸になってバスタオル片手にシャワールームに向かいます。瞳に映るもの、鼓膜に響くもの、漂う香り、空気感。何もかもが新鮮でした。

シャワーから戻ったところでちょっと困りました。ドライヤーを持っていないのです。短髪ではないので乾かさないことには出かけられません。ドライヤーは変圧器の容量を超えてしまうので、日本製を持ってくるわけにはいきませんでした。レセプションに問い合わせてみると、数ドルの支払いとデポジットでレンタルすることができました。早めに購入しないと余計な出費がかさんでしまいます。でも、どこで購入できるのかこの段階では検討もつかないことです。こんな細かいことも含めて、やらなければならないことが沢山ありました。さっさと着替えを済ませ、燦々と輝く太陽の中シドニーの中心部に出かけていきました。

大都会シドニー

僕を待ち受けていたのは想像以上の大都会!高層ビル群が立ち並ぶシドニーシティーは、多種多様な人種で賑わっていたのです。「今日はとにかく歩こう」興奮を抑えながら、気の向くまま新しい世界に足を踏み入れて行きました。でも、しばらく歩いているとまたしても困ってしまったのです。それは、お腹が空いたからです。どこかで食事を採りたいのですが、言葉の不安からなかなかお店に入っていけません。散々迷ったあげく空腹に押されて、やっとコンビ二でサンドイッチとジュースを手に取り、レジで表示される数字を確かめてお札で支払いました。宿泊代のお釣りで手にした見慣れないコインはまだ見分けがつきませんでした。初めて買い物をしたこのコンビ二エンスストアーは今でも鮮明に覚えています。

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