19.オーストラリア・エアー~ヨンガラレックダイビング

ほぼ満席のバスでしたが、エアーで降車したのは僕一人だけでした。エアーはヨンガラレックダイビングへの起点として、仕事を求めるものだけでなく一般の観光客も訪れる町です。バス停には親切に町内案内の掲示板が立っていました。ここでエアーバックパッカーの連絡先をGETして問い合わせのTELをしましたが満室で断られました。エアーにはもう一つデルタバックパッカーがあります。場所も連絡先もわかりませんでしたが、メインストリートをブラブラしていると見つけることができました。三日ほどのウェイティングで仕事がもらえるようです。またしても所持金はギリギリです。事情を説明してレントを支払い滞在を決めました。

案内掲示板

ここデルタバックパッカーはとても居心地がよかったです。敷地内は広くプールやビーチバレーのコートもありました。キッチンも広く綺麗で他のバッパーのようにごみごみしていません。各部屋には頻繁に清掃が入ります。韓国人と日本人だけの部屋になったので、室内も騒がしくありませんでした。また、テレビルームが二部屋あり、レセプションでDVDを借りることもできました。経営者はまだ若い女性の方でとてもフレンドリーでした。デルタバックパッカーには2ヶ月半滞在することになります。僕を窮地から救ってくれた場所となりました。

ここエアーでは、計五つのファームで働きました。

■ ロックメロン ■

三日だけの仕事でした。まっさらな土地に親指で穴を掘り2センチ程の苗を一つずつ植えていく作業です。

■ ズッキーニ ■

三週間程働きました。びっくりするほど成長の早いきゅうりに似た野菜です。前日に5センチほどだったものが翌日には10センチになっています。また、収穫しても収穫しても次から次に花が咲きにょきにょき出てきます。中腰になって葉っぱを掻き分けながら、手のひらほどの大きさになったものを片手の腕に並べながら積み上げていきます。上手な人で一度で30本くらいを積みあげます(※積みすぎると重たいです)。取り逃がしたズッキーニは翌々日には手のつけられないほどの大きさになってしまします。成長は留まることを知らず細長いスイカのようになります。また、この仕事はスピードと正確さを要求されました。後ろから一定のスピードで作業車が迫ってくるので手を休めることはできません。きちんとチェックするリーダーがいて、取りこぼしの多い人は容赦なく首になります。腰をやられる仕事なので、ズッキーニはかなりハードだと言われていましたが、個人的にはそれほどキツイとは思いませんでした。

■ シュガーケイン ■

シュガーケインとはさとうきびのことです。二日間だけのこの仕事は最悪でした。アワリーペイで$17でしたが二度とやりたくありません。刈り入れをした後の畑にシュガーケインを砕いてまんべんなく撒いていく仕事です。専用の農耕車をファーマーが運転し、アルバイト四人一組が後ろの荷台に乗って作業をします。荷台には乾いたシュガーケインがどっさりと積み上げられていて、それらを順番に数本ずつ引っこ抜いては噛み砕くマシーンに流し込んでいきます。農耕車は一定のスピードで畑を耕しながら進んでいきます。間隔を空けずにシュガーケインを流し込んでいかなくてはいけないので、ハードというよりビジーです。最悪だった理由はチリやホコリの類でした。作業中アルバイト全員咳が止まりません。僕はマスクを着用していましたが意味をなさないくらいの環境の悪さでした。一日が終わる頃には誇張ではなく黒人のようになりました。二日間だけの仕事だったので何とか耐えましたが、肺や器官を害するのでオススメできません。

■ パンプキン ■

一ヶ月ほど働きました。とても人のよいファーマーでオーストラリアで経験した九つのファームの中で一番働きやすかったです(※ですがここのファーマーの英語のなまりはかなりきつくて理解できないことが何度もありました)。給料は一日$105で安定していました。数日間はひたすら地上に転がっているパンプキンの茎をカットします。パンプキンの茎はかなり堅く、握力のない人には辛い作業です。その後三つのでっかい籠を載せたマシンを使って収穫する日が続きます。六人一組での作業です。まず三つの籠の中にそれぞれ一人ずつ入ります。残りの三人がカットの終わっているパンプキンを拾い上げラグビーのパスの要領で籠に向かってほおリ投げます。籠に乗っている方が楽なので、籠が一杯になる度に担当を交代します。ですが、僕はずっと拾い上げる方を選びました。パンプキンを受け取る衝撃はかなり強いのです。コントロールの悪い人や力加減のわからない人のパンプキンを受け取るのは危険でした。堅い茎で手のひらを切ってしまうこともあります。このファームには時折野生のエミューの親子が姿を現し、現場を和ませてくれました。

■ ロックメロン ■

最初に苗上をしたファームとは別で今度は収穫でした。適当なサイズに育ったメロンを片手でもぎとって前方のマシーンに載せていきます。ズッキーニやパンプキンと比べるとのんびり作業ができて楽でした。ですが、その分時間が経つのが遅く感じました。

以上がエアーで経験した仕事です。エアーとその後のプロサーパインでは毎日楽しく過ごすことができました。所持金に余裕ができたこともありますが、何より出会いに恵まれました。やはり旅を彩るのは人だと思います。

10月も中旬に入ると、エアーでも仕事がもらえなくなりました。マンゴーが始まる季節ですが、アレルギー体質の僕は一番避けなければならないフルーツです。マンゴーアレルギーはひどい火傷のような跡を残します。残り二週間のピッキング生活、急遽プロサーパインへ向かいました。

休憩中

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