21.懐かしい季節が訪れ、ワーキングホリデー生活に終わりを告げていた

4ヶ月ぶりに帰ってきたシドニーは、オーストラリアに渡ってきた1年前と同じ季節を迎えていました。僕の1年間のワーキングホリデーはまさに終わりを告げようとしていたのです。入豪当初に語学学校で知り合った仲間のほとんどは既に帰国し、それぞれの目標に向かって新しい道を歩み始めていました。

最後のシドニー滞在2週間、特別なことはしませんでした。公園に出かけていってのんびり読書をしたり、懐かしい気持ちでシティーの街を振り返っていました。オーストラリアに来て間もない日本人はすぐわかります。テンション高く話す声、キラキラした瞳、仕草はどこか希望に満ちています。1年前の自分を見ているようでした。




                      1年、、、、、





やり残したことはないだろうか?帰国を前に自分に問いました。確かに、大陸のへそエアーズロックに登ってみたかったし、西海岸の美しい街パースにも行ってみたかった。アジアと西洋が融合したダーウィンにも強く興味を惹かれたし、マッドクラブやタスマニアオイスターも食してみたかった。数え上げればそれこそキリがありません。それでも、今こうしてシドニーの街を歩く僕は、全身充実感に包まれていたのです。

友人数人と再会したあと、残されていたのは荷物整理です。なんだかんだで所持品は増えていました。オーストラリアで購入した書籍は50冊を超えていました。スーツケース一つにどうにかお土産を押し込めると、オーストラリアでやるべきことが終わりました。必死になって貯めた$2,000は、東南アジアを旅する貴重なお金です。僕は最後の最後までタクシーを使わずパンパンになったどでかいスーツケースを転がしてセントラルステーションに向かいました。(完)

午後の陽射しを受けるオペラハウスとハーバーブリッジ

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